Effort 地場産木材を内外装材に

内装のプロフェッショナル集団「パネ協」は、間仕切や棚など各種パネルの芯材や造作材、床の下地や仕上材等として、
その住宅建設地域から産出される木材を積極的に採用し、地域と密着した住まい作りを進めています。ここでは、その一部をご紹介します。

パネ協の取組み1 / 各種パネル関係

パネルコアに地場産スギを使用

間仕切・表装壁・押入棚等各種内装パネル類のコアには、各地域地場産の主にスギ材(製材・集成材・LVL等さまざまな形態で対応)の活用が進んでいます。昭和48年、北海道地区でいち早く道産アオキをコアにしたパネルの納入が始まりました。現在では、全国の都道府県で、スギを主体としたコアのパネルが定着しています。

パネルのコア組み状態

棚板高さは可動式
東京都営江北住宅の例
東京都の多摩地域で育成し、適正に管理された森林から生産された木材には、多摩産材シールが添付されます。

認証材には『多』の刻印が
押されています

現地で製材され、工場に搬入

内装パネルのコアに使用

多摩産材シール

板材を面材とするパネル類に関する取組み

冬季の湿度が高い日本海側地域では、押入等の結露防止が、快適な住まい作りへの重要な要素となります。
石川県営住宅では、県産スギを使用した内装組合せシステムで、結露の発生制御に貢献しています。
すのこ状構造のパネルを畳下地床・押入壁や棚に配し、通気性を確保すると同時に、材自体が持つ吸放湿性との相乗効果で、快適な居住空間が確保されます。
また、同県施設では能登ヒバによる腰壁等も手がけています。
富山県では、平成12 年より立山スギを用いた同様システムの納入が行われています。
都市再生機構(UR)の埼玉地域支社の住宅では、リビングルームの1壁面全面にデザインされた羽目板仕上げ壁を納入。
パネル化することにより施工の品質向上と省力化を図っています。
天然木ならではの趣と落ち着きをもった生活空間が生まれました。

富山県営住宅の畳下パネル

都市再生機構(UR)
川口1丁目団地の羽目板仕上壁

パネ協の取組み2 / 床・造作等建材関係

床および造作材に関する取組み

熊本県営住宅、長崎県営住宅、福岡県営住宅、和歌山県営住宅の例
熊本県営住宅や長崎県営住宅では、洋室床仕上に県産スギの圧密強化無垢フローリング『杉の木精(すぎのこだま)』を使用しています。『杉の木精』は床仕上材としてのスギ材の硬度を補うため、熱圧縮加工により、表面を0.4mm程度つぶし、傷が付きにくくなっています。熊本県営住宅では、県産ヒノキのソリッドフロアも併用しています。これらのソリッドフロアは、実際には表面しか見えていませんが、素足で歩く足裏に、その心地よい質感を感じ取ることができます。パネ協の組合員工場では、県産スギを集成芯とした化粧造作材の生産も行っています。和歌山県営千旦住宅では、県産ヒノキの積層フローリングも使用しています。長手方向はフィンガージョイントした積層材なので、長尺物が可能となり、施工が効率的です。
長崎県営滑石住宅の『杉の木精』(平成17年竣工)
長崎県営滑石住宅の『杉の木精』
スギ集成材芯化粧造作材(鴨居)
スギ集成材芯化粧造作材(鴨居)
熊本県営古庭坊団地の『杉の木精』
熊本県営古庭坊団地の
『杉の木精』
圧密強化無垢フローリング『杉の木精(すぎのこだま)』
圧密強化無垢フローリング
『杉の木精(すぎのこだま)』

積層ボード等の採用に関する取組み

徳島県営住宅・愛知県営住宅の例
徳島県では県産スギの積層ボード(3層)を洋室床仕上材および畳下地パネルとして採用しています。
地場産間伐材を利用したパネ協名古屋支所の『台形集成材』は、愛知県「あいくる」制度に認定登録され、同支所ではこれを使用した各種造作家具等をさまざまな施設に納入しています。
徳島県産Jパネル床用3層パネル
徳島県産Jパネル床用3層パネル
愛知県営日進町少子化対策施設
愛知県営日進町少子化対策施設
【床】ヒノキ床暖房用台形集成材フローリング
【腰壁】スギ台形集成材羽目板(間伐材利用)
【カウンター天板】ヒノキ台形集成材(間伐材利用)

パネ協の取組み3 /  施設・外構関係

文教・教育施設に関する取組み

学校施設の中で日々の生活を過ごす児童・生徒に対し、天然の木質材が与える心理的効果が注目を集めています。
パネ協では、オリジナルの学校用木製間仕切システム『エコール・F』のご採用に際し、地場産材を積極的に導入しています。
園舎・校舎の内外装施工例
学校用木製間仕切システム『エコール・F』
エコール・F_1
エコール・F_2
エコール・F_3
広島県戸河内小学校
校舎外観
廊下
多目的ホール

特殊施設への取組み

愛知万博 長久手日本館の施工例
国内産スギ台形集成材・愛知県産スギ丸太を使用
本体建物外壁
本体建物外壁
長久手日本館外観
長久手日本館外観
外壁用のスギ台形集成材
外壁用のスギ台形集成材

大断面構造用集成材の取組み

山口県阿武郡川上村役場庁舎(現:萩市川上総合事務所)の施工例
林野庁「木造公共施設等整備事業」に基づいて建てられました。
本体建物外壁
長久手日本館外観
外壁用のスギ台形集成材

スギ丸太を使用した大規模トラス構造建築への取組み

広島県安芸太田町(旧:筒賀村)夢づくり交流館の施工例
広島県が推進する地場産地消「街に広島スギを」の一環で、筒賀村の「ふるさとふれあい夢づくり事業」として計画された公共施設で、太田川流域スギ丸太材による木造トラス構造の建築物です。

主要構造材から野地坂・間柱・ベンチに至るまで、述べ267m³の地場産スギを使用しています。

本事業では、建築主要構造部材としての適否判断を立木段階で実施するといった先駆的取組みが行われました。

伐採予定の林齢45~95年のスギ2林にて、タッピング法による立木のヤング係数測定が行われ、パネ協もこれに携わりました。
丸太トラスによる大架構
丸太トラスによる大架構
夢づくり交流館外観
夢づくり交流館外観
トラス接合部
トラス接合部
施設内ベンチ
施設内ベンチ

外構等への取組み

豊田市立青木小学校施設整備事業
渡り廊下腰壁
本体建物外壁
矢作川流域産スギ間伐材を使用
愛知万博 野外会場手すり
本体建物外壁
愛知県産ヒノキ間伐材を使用

地場産木材納入実績

平成21年度 3,042m³
平成22年度 3,723m³
平成23年度 3,687m³
平成24年度 3,549m³
平成25年度 4,025m³
平成26年度 5,226m³
平成27年度 6,276m³
平成28年度 3,631m³
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